エピソード10:自費でパイロットのライセンスを取得し、日本でエアラインパイロットとして就職する道とは。私立の操縦学科や航空大学校と何が違うのか。その1

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これからの日本のパイロットのキャリアについて考える
トロポ
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前回は私立大学のパイロットコースの比較を行いました。会社にはこだわらない。お金も何とかする。エアラインパイロットになりたいという人には良い選択肢だという記事でした。

在学生の方、指摘したいことがありましたらツイッターやこのブログのコメント欄(私が承認するまでは一般公開されないので、公開されたくない方は匿名希望ですと書いてください)

にぜひ意見を寄せてくださいね。

信頼できる記事にしていきたいと思っています。

 

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自費ライセンス取得とは??

文字通り自分でお金を出して訓練所で訓練を受けることですが、エアライン界隈では自費でのライセンス取得とは、航空大学校や私立大学のパイロットコース(東海、法政、桜美林、崇城、千葉科学、工学院)、自衛隊以外での養成所を選択して実費で訓練を受けることを指します。

自費ライセンス取得の世界には日本の訓練所で訓練する世界もあれば、海外のフライトスクールで訓練をする世界もあります。

いずれにせよ必要なライセンスを揃えて、エアラインパイロットの募集に応募して合格すればパイロット候補生として入社です。

 

日本で自費でライセンスを取得できるのはどこ??

民間訓練会社と呼ばれる場所ですね

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国内の民間訓練会社の例(2013年の国の資料)

国の資料に載るこの4つがメジャーな会社ですかね。

本田航空、朝日航空、中日本航空、大阪航空

私の周りで自費取得→エアラインパイロットになった人は、朝日航空や本田航空が多いので私が聞いている口コミは基本その2つの会社からのものだと思ってください笑

日本でパイロットになりたいのなら海外のライセンスを持っていたとしても日本のライセンスを取得しなければならない。

これは国が定めていることですし、航空会社の募集要項もJCABのライセンス(=日本のパイロットライセンス)を所持していることが確実に要項に盛り込まれているので自費組で日本のエアラインに就職希望の方は必ずここをクリアする必要があります。

どのライセンスも学科か実技、その両方の試験をパスしなくてはなりません。

ライセンスの説明はエピソード3で解説しています。

そしてここにも色々とほんと色々とあるんですよね。

話を聞くたびに驚きます。

PPLは学科試験に合格するだけでアメリカ→日本のライセンスに書き換えられるがそれ以外は実技試験にも合格しなくてはならない。

PPL(自家用操縦士) のライセンスをアメリカから日本(=FAA→JCAB)のライセンスに書き換えるのには学科試験をパスするだけで可能です。

しかも5科目ある内の航空法規その1科目のみの合格で大丈夫です。

しかしそれ以外のライセンス全て、例えばCPL(事業用操縦士)は学科試験だけでなく実技試験にも合格しなくてはなりません。

実技試験がある理由としてはアメリカと日本ではフライトの環境が違うからというところみたいですね。

空域は狭いし、狭い中にVERとIFRがうじゃうじゃしてたり、ATCはフレーズがきっちり決まってるし、山、川、湖、住宅密集による複雑な気象条件などなど、ティアドロップのアプローチとかもアメリカではあまりやらないんじゃないでしょうか?

まだパイロットの世界に飛び込む前の方は、日本で訓練すれば面倒くさいことしなくていいじゃんと思うかもしれませんが、そこにはお金の話が絡んでくるのです。

海外での訓練は日本で行うのに比べて圧倒的に安価なので、海外で訓練して日本で書き換えての方が日本でイチからより訓練費が抑えられます。

数100万単位で変わります。

朝日航空も事業所は八尾ですが、初期訓練は海外で行ってますしね。

さてライセンスの書き換えですがお金の話が続きます笑

日本で書き換えの試験を受けるまでの訓練費用ですが、私の友人で朝日航空で訓練していた人は計器飛行証明の書き換えに500万くらいかかったとかなんとか言ってました。

事業用の書き換えも合わせるともっと投資してます。

ちなみに彼は朝日航空→大阪ベースの航空会社に就職できました。(本人の匿名を守るため会社は伏せます)

バロンなどの双発機で1~2時間訓練したらあれ?じゅう…数万飛んだ….

そんな世界です。

燃費、施設利用費、コーチ代、機体のレンタル代、諸々かかりますから。

訓練費用は訓練会社によってバラツキがありますが、結局私立大学にしても自費訓練にしても1000~2000万の投資は覚悟が必要ということです。

記事が長くなったのでその2に続きます。就職についても。

まとめ

自費ライセンス取得とはエアライン界隈では実費で民間訓練所で訓練を受けることを指す、1000~2000万の投資のイメージが必要。

日本のエアラインパイロットになるには日本のライセンスが必要。

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コメント

  1. 加藤弘樹 より:

    四ヶ月前にカナダにパイロットの免許をとりに来たものの、やはり日本のエアラインに就職したいと思うようになり帰国し日本で訓練をやり始めようか迷っている最中です。現在は24歳で、トロポさんのブログを今日見つけ、こんなに良い情報を提供している場所がネットにあるなんて気付くのがもっと早ければと思い後悔しています。また、日本でもう一度一から免許をとり、エアラインに就職するなら僕の選択肢からすると、私立大学に編入するか、自費でフライトスクールに行くかだと思うのですが、どちらが良いですかね。また、JPAフライングクラブという北海道にあるフライトスクールはご存知でしょうか?1週間前ほどにこのフライトスクールに訪れた際、分母が少ないにもかかわらず(10人中8、9人が就職)就職率が90%と言われ、そこも少し興味が沸いているのですが、もし何か知っていたらアドバイス願いたいです。

    • トロポトロポ より:

      私は2020年1月現在で私立大学への編入を推します。崇城大学とか千葉科学大学に問い合わせてみてください。大卒資格を持っている編入者は就職が決まれば大学の卒業を待たずして学校を「中退」してエアラインに入社させてくれる例があるようなので、まるまる3~4年を捧げなくとも良い場合もあります。国の後押しも強く奨学金も充実していますし。私立大学の方が就職口が広い(私立大の採用枠がある)ですし。こういった利点があるため私立大学の編入は既に倍率がつくような人気状態になってますので、情報を早く揃えて準備されると良いかと思います。
      それから丘珠のJPAフライングクラブさんは知っています、私立の入学まで待てないというならJPAさんも良いのですがまずは朝日航空や本田航空に問い合わせしてみてフライトスクールの比較検討をしてみてください。
      ちなみに2016~くらいからそもそも航空大学校も私立もフライトスクールも全て就職率が非常に良いです。自社養成パイロットだって大量に採用しています。しかし一度リーマンショック級の経済危機が起きれば会社は採用を絞ります。その時に国の後押しを受けている航空大学校や私立大学で教育を受けているというのが大事になってきたりします。日本では、です。
      今24歳なら30歳になる前にエアラインにチャレンジできますので、一生懸命頑張ればきっと日本で飛べると思います。がんばって!

      • 加藤弘樹 より:

        お忙しい中、貴重なご返信ありがとうござます。

        早速問い合わせてみました。
        千葉科学大学は今年の編入制度はやる可能性は低いとのことでした。
        崇城大学に関しましては例年通り研究生制度は取り入れているらしく
        もし入れたら来年の4月入学とのことでした。

        現在(1月)ですが、私立ですと来年の4月まで待たないといけない
        選択肢にはなりますが、それでも私立は国の後押しやエアラインの就職口
        の広さから、(僕の立場では言う権利はないのですが)待つ価値はあると
        おもいますでしょうか?

        • トロポトロポ より:

          確かに1年以上は長く感じますね。民間訓練校に今すぐ入れる資金の目処や英語能力がそこそこ(TOEIC700程度以上)あるなら民間訓練校も良いかとは思います。必ず朝日や本田航空から直接情報を集めてから決断してくださいね!直近の就職先や推薦制度のことをきちんと把握しておきましょう!頑張って!

          • 加藤弘樹 より:

            ご返信ありがとうございます!そうですよね。
            一度日本に戻り情報を集めてから決断いたします!頑張ります!