エピソード12:自費でパイロットのライセンスを取得し、日本でエアラインパイロットとして就職する道とは。私立の操縦学科や航空大学校と何が違うのか。その2

これからの日本のパイロットのキャリアについて考える
トロポ
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前回の続きです。今回は就職についても触れますがシビアです。

自費で民間訓練所でライセンスを取得した後の就職先について

まず断っておきますが私の中の口コミ情報は、朝日航空と本田航空です。

しかしどこの訓練所だろうと自費でのライセンス取得者の大手への就職は聞いたことがありません。

それ以外の会社は年間10人採用するかしないくらいなはずです。

LCCに関しては数10人採用する会社もあります。

最近とうとうジェット経験者ばかり採用していた、ジェットスターにジェット経験なしでも採用されたと聞きました。

言い方を変えます。

これから機材数が多くなる会社(=LCC)の方が採用される数自体は多いです。

でもそれは航空大+私立大の数よりは少ないでしょう。

日本国内某社は2の採用枠にライセンサーの応募が100以上だったそうです。

パイロット不足ほんと?というのがリアルなところのようです。

だんだんダークになってきました。

結局、どのソースだろうと就職するのは高倍率になるということです。

航空大学校の就職率が良くならないと、自費組も就職できない???

なんのことを言っているのかよくわからないかもしれません。

なぜ航空大学校がここで出てくるのか?と。

説明します。

大手と大手のグループ会社の一部には航空大学校専用の採用試験、私立大学専用の採用試験があります。

別に秘密でも何でもありません。どこに聞いてもそう教えてくれます。

さて航空大学校の就職率が悪いとどうなるか?

つまりはエアラインが採用を絞っていると同義です。

例年であれば大手やそのグループ会社に採用されていたであろう人たちが、それ以外の他の会社を受けパイロット訓練生として入社していきます。

エアラインが採用を絞っているのに加え、大手以外の他の会社も学生を必要数採用できたので採用は終了です。

自費組の採用は限りなく少なくなります。

つい5~6年前はこれが普通でした。

逆に就職状況が良くなると、航空大学校と私立大学校組があらかた就職してパイロット候補の学生が市場からいなくなります、その後、自費でライセンスを取得した人を採用するという流れになります。

昔自費ライセンス取得を目指していた友人に言われました。

「航大の就職が良くなってくれれば、俺たちもエアラインに入れる確率が上がるから訓練頑張って!」と

もしかしたら胸に複雑な物を抱えての一言だったのかもしれませんが、応援の言葉をくれる同世代の彼を前に自分の訓練環境での不満だなんて絶対言えないと感じました。

そんな一言を言ってくれる彼だからか、それともこの空前の好景気だからか彼もエアラインへの就職を決めました。

訓練のこと、審査のこと、別々のソース同士で連絡を取り合うことで環境の違いとか逆に自分の状況で恵まれている点が浮き彫りになってくるので、そこを活かして訓練を頑張ろうと思えます。

皆さんもぜひ同じソースの人間だけでなくて別のソースの人とも交流を持ってみてください。

エアラインに入ってからも楽しいと思います笑

パイロットの楽しさや悩みを共感できるのは、やっぱりパイロットだけですから。

同じ場所、同じ教官、同じカリキュラムで育ったけど

私立大学パイロットコースで海外に訓練にいきました。

すると日本人で「自費で」同じ訓練施設に入所してきた人がいました。

同時期に訓練を始めて、同じ外国人教官の元、同じカリキュラムを受け、時々オーラルの勉強なんかも一緒にやったりして。

私立大組は帰国してすぐ就職活動となり私立大学の採用枠で会社が決まりました。そのまま卒業と同時に翌年入社です。

「自費」の人は帰国して民間訓練所に入りJCABの書き換えを目指します。翌年就職活動開始です。就職が決まるかはわかりません。

こういうの普通にあります。

同じ環境で同じライセンスを取っても、就職先の幅や就職できる数はぜんぜん違います。

(正確に同じ環境というのは語弊があるかもしれません、私立は集団で切磋琢磨させてという要因があるので、航空大学校にいたっては寮生活ですし)

まとめ

就職先多くはないが今は採用がある。

ただ日本のエアラインには日本のエアラインのルールがあります。

これから自費で訓練を考えられる皆さんは絶対一度は実際に自費で訓練をされている方の話を聞いておいたほうが良いと思います。

次回は自費と他のソースとは何が違うのか、そして簡単なQ&Aを書きます。

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